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まっすぐ見つめてもイチは逃げなかった。いつも視界の隅でぼやけていた彼はいまはっきり像を結んで、《…略…》すべてがくっきりして、
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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......をすずめがつつきにきたのを、リビングでテレビを見ている最中に発見した人と同じ気持ち。ざるをわりばしで支えた罠でも作っておけばよかった。 しかし私が視野見ではなくまっすぐ見つめてもイチは逃げなかった。いつも視界の隅でぼやけていた彼はいまはっきり像を結んで、酷薄そうなうすい唇も顎のラインも伏せた目もノートを持った華奢な手もすべてがくっきりして、髪の毛は私が想像していたより何倍もさらさらで栗色をしていた。きつくてせまいところに閉じ込められるのが似合いそうな男の子、そうだ次回の「天然王子」は王子がワインの......
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(男は、)部屋の中を冷静に観察していた。彼は爆撃機の機関銃手のような、静かな一対の目を持っていた。孤独で、青い空を見続けるのになれている。目が空の色に染まっている。《…略…》どこまでも注意深い。敵の戦闘機の小さな機影を雲間に求めている。それは最初は芥子粒のようにしか見えない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
鈴木君の顔を、大道易者 のように眤 と見つめている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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有島武郎 / 或る女
自分がどう見られているのかを気にする様子で、彼はつと顔を上げて、一瞬里枝を正視した。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
生垣の続く、長い一本道を せき は一度も振り返らず、だんだんに遠ざかって行った。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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