時々むこうの山の見えなくなるほど雪が降って来た。
志賀 直哉 / 痴情「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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雪
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痴情 一 薄曇りのした寒い日だった。彼は寒さから軽い頭痛を感じながら、甚く沈んだ気分で書斎に閉じこもっていた。時々むこうの山の見えなくなるほど雪が降って来た。庭じゅう池になっている、その池水に雪はどんどん降りこんで消えた。硝子戸と障子の硝子越しに彼はぼんやり眺めていた。雪は少時すると止んだ、止んだかと思うと、急に青い空が見えた。ここもまた山国のうちだと彼は思......
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白い粒が空から落ちてくる。花火を見ているときみたいに、街全体が白い結晶の中に吸い込まれていく感じがする。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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