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キハ12は無人の北美寄駅に、お愛想のように止まった。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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駅のホーム・駅の構内
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......が経つ。「幌舞駅の乙松さん、今年で定年だとか言ってたけど、それでかな」「おまえまで助役と同じこと言うんでない。札幌がそったらことまで気を回してくれるもんかい」 キハ12は無人の北美寄駅に、お愛想のように止まった。「やあや。ホームの雪はねねば。吹き溜るんだよねえ、ここ」「もうほっとけ。出発、進行ォ!」 助手席に立ったまま、仙次はせかすように声を絞った。大げさな唸りを上げて......
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ボックスのような小さい駅
林芙美子 / 新版 放浪記
列車の前には、乗客や見送り人が動いていた。あわただしい旅情のようなものが、すでに向かい側のホームにはただよっていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
(地下街)駅舎内の連絡通路に入り、最初に目についた階段から地下街に下りる。両側にテナントショップの並んだ路は先が見えないほど長く、途中で複雑に分岐している。何種類もの音楽と、電子音と、無数の足音と、どこかで動いている巨大な空調機器のゴーっという音と、もっと深いところからくる地下鉄の地鳴りとが、入り混じって反響し合う通路を進んでいく。ところどころに地上への階段の開口部があって、そこからは剥きだしのクラクションやエンジン音が、前世の記憶みたいに流れ込んでくる。しゃべりながら歩いている者は誰もいない。膨大な音のなかに、そういえば人間の肉声だけが含まれていない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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彼と会うにはそぐわないような、洒落た喫茶店だった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ひんやりした空気が歓楽街の臭気を濁らせたり消したりしている
宮本輝 / 道頓堀川 amazon
(共同浴場)浴場は石とセメントで築きあげた、地下牢のような感じの共同湯であった。
梶井基次郎 / 温泉
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