感情を押し殺すように言い
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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感情や抑揚のない声
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前後の文章を含んだ引用
......見に興味を失ったような感じだった。 脇道は狭い石段の坂だ。見ると、武内がコンビニか何かの袋を提げて、石段を上ってくるところだった。「また次の機会に……」 寺西は感情を押し殺すように言い、ゆっくり公園のほうへと戻っていった。 武内がすぐ近くまで上がってきた。まどかの足ではどうせ追いつかれるので、雪見は先に行くことをあきらめた。 石段を上がった武......
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感情や抑揚のない声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
冗談なのかどうかもわからなかった。体温を感じさせない、冷気が含まれているような、声だった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
相手の声には怒りも恨みがましさもこもっていなかった。そこに含まれているのは何か違う種類のものだった。個人的な感情というよりは、客観的な情景のようなものだ。たとえば見捨てられて荒れ果てた庭とか、大きな洪水のあとの河川敷とか、そんな情景だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
声はロボットから発せられたように抑揚がない。熱意の感じられない態度
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
涎(よだれ)を流すような唸り方
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
(蝉が鳴りしきるお寺で)わたしたちはまるでせみの声に鼓膜を吸い取られたかのように、無口にお寺の精進料理を食べた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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