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せまい箱のなかに女のファンデーションのにおいが濃くこもっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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エレベーター
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前後の文章を含んだ引用
......、顔だけは見かけたことのある中年女が、車椅子の背をつかんで乗っている。車椅子のなかでは、しわの奥に引きこもってしまったような小さな老女が厚い布にくるまれている。せまい箱のなかに女のファンデーションのにおいが濃くこもっている。一階まで緩やかに降りていく間、十和子の方から何か声をかけるのを、受けるべき当然の権利として女が待っているのが伝わってくる。女は労われるべきで、ほんとにおたいへん......
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エレベーターで下りる瞬間の、小便がもれそうになる、くすぐったい不快さ
小林 多喜二 / 蟹工船・党生活者 amazon
エレヴェーターは落ちて行く。《…略…》隕石のように、落ちて行く。
福永 武彦 / 飛ぶ男「廃市/飛ぶ男 (新潮文庫 草 115-3)」に収録 amazon
三人も乗れば一杯になるような、ひどく小さなエレベーター
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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