TOP > 人物表現 > 記憶 > 思い出・思い出に浸る
思い出・思い出に浸るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
苦しかった若い日の数々のできごとが、今となっては楽しい思い出に転化している
壷井 栄 / 草の実 (1962年) amazon
河口湖で過ごした二日間の思い出は、月曜日になってみればもう触れられない位置でからころと切ない音を鳴らす。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
僕たちが共有しているものは、ずっと昔に死んでしまった時間の断片にすぎなかった。それでもその暖い想いの幾らかは、古い光のように僕の心の中を今も彷徨いつづけていた。そして死が僕を捉え、再び無の坩堝に放り込むまでの束の間の時を、僕はその光とともに歩むだろう。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
なにげなく友の云った言葉に、私は前の日に無感覚だったことを美しい実感で思い直しました。
梶井基次郎 / 橡の花
掌から零(こぼ)れ出すほどの過去を一筋一筋と摘み上げては、歩いて来た道を憶(おも)い出す
高樹 のぶ子 / その細き道 (文春文庫 amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム5
一度深い傷を負った心は、どこかにかさぶたに覆われたような弱い部分を残すのか、予期せぬ悲しみに襲われることが時おりあった。
藤沢 周平 / 三ノ丸広場下城どき「麦屋町昼下がり (文春文庫)」に収録 amazon
牛河は記憶のアクセルを床まで踏み込み、頭脳をフルに回転させた。目を細め、雑巾を絞るように脳細胞を締め上げた。神経がきりきりと痛んだ。それから突然、その誰かが深田絵里子であることを知った。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ