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マッサージへかかる前に、マティーニのような酒をのむのも、私自身の躰の仕組みをわきまえているからである。こうしたほうが二倍も三倍も、私の躰にはマッサージが効くのだ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......と、ねむることとの幸福。 人間の生活を突きつめて行くと、この二つにしぼられてしまう。 また、私は、仕事も生活も、すべて、この二点へしぼって行くようにしている。 マッサージへかかる前に、マティーニのような酒をのむのも、私自身の躰の仕組みをわきまえているからである。こうしたほうが二倍も三倍も、私の躰にはマッサージが効くのだ。 翌日から、食欲が順調となった。 昼には、町のうどん屋で狐うどんを二つ。 夕飯は、四条・木屋町の〔志る幸〕で酒三本。鯛の刺身。野菜のゴマ和え、焼蛤、カツオの塩辛......
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ツボ師は、時に金脈を探すゴールド・ハンターのように、時に油田を探すオイル・ハンターのように、また時にトリュフを探す鼻のいいブタのように、次々と私のツボを掘り当てては容赦なく押しまくった。
さくら ももこ / もものかんづめ amazon
(指圧師の)指から旭の光りの放たれるような幻想を持つ
三島 由紀夫 / 美徳のよろめき amazon
肩のツボを 圧されると思わずウウ、と声が漏れる。ベッドの端に正座した陣治は黙り込んだまま指の位置をずらしていく。はじめからツボというものがあるのではなくて、陣治の指がたまたま触れたところにツボが生まれる感じだ。そんなに凝っていないと思っていても、実際に揉まれてみると、身体が抱え込んでいる凝りの深さに毎回改めて驚かされる。今日のように力を込めて圧したりつかんだりしてほしい日もあれば、柔らかくさすってほしい日もある。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
按摩は話に気をとられると、段々弱くなった。 「もう少し強くやってくれないか」 按摩は急に強くし出した。ちょうど水車の 杵 が米をつくように肩の上でぐりぐりと乱暴に 臂 で肉をつき下ろした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
(体のツボを見つける作業は、)まっ暗な部屋の中で物音を立てないように留意しながら、手探りで一枚の硬貨を求めるような作業だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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どの指も硬くひび割れて、長く伸びた爪にまで黒い汚れが染みこんでいる。厳しい生活を送っている人間の手だった。
三上 延 / ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち amazon
(アイドルとして生きる)道端に咲いた花は誰の目にも美しく見えるけど、ミャーコはそれを選ばなかった。ところ狭しと花が並ぶお花畑で、ミャーコは咲くことを選んだ。
劇団ひとり / 陰日向に咲く amazon
(数学教師)彼は数学の問題の解き方を実際的に有効に教授するのと同時に、その設問の中に秘められているロマンスを華やかに開示した。天吾は教室を見まわし、十七歳か十八歳の少女たちの何人かが、敬意をこめた目で自分をじっと見ていることを知った。彼は自分が数学というチャンネルを通して、彼女たちを誘惑していることを知った。彼の弁舌は一種の知的な前戯だった。関数が背中を撫で、定理が温かい息を耳に吐きかける。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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