海水が東へ東へと落ちつきなく 苛波 を立て立て流れている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
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波
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前後の文章を含んだ引用
......電燈のついている掃いたような往来を番頭に送られて近い船つき場へ行った。霜が下りて寒い朝だった。 内海の景色は彼が想像した程にはよくなかった。ちょうど上げ潮時で、海水が東へ東へと落ちつきなく苛波を立て立て流れている事などがちょっと不思議に思えた。 高浜と云う処で下りて、汽車で道後へ行って、彼はそこで二泊した。そして又同じ処から船に乗り、宇品で降り、広島から厳島へ行った。尾......
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波の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
わずかに立つ波は雲のようにも見え、海ではなくて真っ青の空と見立てることもできた。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
清らかな白波に月光がきらめき、月の中のうさぎが波間を走るかのように見える
白洲 正子 / 能の物語 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
沖は暗く、白い波頭だけが鮮明に浮かびあがって消えた
五木寛之 / 夜の斧 amazon
あんまり静かなので、波の音が腹にはいって来るようだ。
林 芙美子 / 風琴と魚の町 amazon
白く 尖っては巻き込まれていく波の様子
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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