TOP > 暮らしの表現 > 生と死 > 子供が生まれる・産声
(赤ん坊が産まれる)さかなの腸 をぶちまけたようなものが、うす暗い中で、泣いているわ。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
子供が生まれる・産声
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......上へ上がって見ると、阿濃め、窓の下へつっ伏したなり、死んだようになって、うなっていると、阿呆 とはいえ、女の部じゃ。癪 かと思うて、そばへ行くと、いや驚くまい事か。さかなの腸 をぶちまけたようなものが、うす暗い中で、泣いているわ。手をやると、それがぴくりと動いた。毛のないところを見れば、猫 でもあるまい。じゃてひっつかんで、月明かりにかざして見ると、このとおり生まれたばかりの赤子じゃ。見い......
単語の意味
腸(わた)
赤ん坊(あかんぼう)
腸・・・内臓のこと。はらわた。
赤ん坊・・・赤ん坊】生まれて間もない子供。また、おなかの中の子供。身体が赤みがかっているからいう。赤子(あかご)。赤ちゃん。
ここに意味を表示
子供が生まれる・出産・産声の表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
敬慕している人とそのおくさまとの間に生まれる新しい生命、それはわたくしのような運命の女、生胚子を産むことを禁じられた女にとっては、天雷のように抗いようのない神秘な暴力として落ちかかってくるものであった。
大原 富枝 / 婉という女 (1961年) amazon
誰にも見とられずに野良犬のように子供をうむ
平林 たい子 / 施療室にて「こういう女・施療室にて (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
(新生児)赤ん坊は握り締めていた手を開き、またぎこちなく指を折り畳んだ。爪は理不尽なほどに小さく、青黒く変色していた。私の粘膜を引っ搔いた血が、爪の間で固まって濁っているのだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
かすかな産声が、息もつけない緊張の沈黙を破って細く響く
有島 武郎 / 小さき者へ amazon
このカテゴリを全部見る
「生と死」カテゴリからランダム5
天使が 喇叭 を吹くような 赫 かしい殉教
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
生と死 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ