曾祖父の言葉が不明瞭で、どんなに一生懸命喋っても独り言と区別がつかない
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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滑舌が悪い・聞き取りにくい
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......さとしていたが、総入歯の嚙み合わせが悪いせいか、口元が貧相に窪んでいた。好き勝手にのびている髭が、ちょうど寝心地のいいクッションのようになって口元を守っていた。曾祖父の言葉が不明瞭で、どんなに一生懸命喋っても独り言と区別がつかないのは、声がこのクッションに吸い込まれるからだ、とひ孫は知っていた。 若い頃の曾祖父が何をしていた人なのかは謎だった。家族中、誰もそんなことに関心を持っていなかっ......
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そのふるえわななく唇の動き方で、やっと推察が出来たかと思えるほどの、タドタドとした音調
夢野久作 / ドグラ・マグラ
上顎の犬歯が一本欠けているケンは喋るとき、たまにサ行とタ行が抜ける。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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ねこの毛をなでるような声
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
それはまるで自分の声には聞こえなかった。どこか遠くからわざわざ運ばれてきた声みたいだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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