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(聞かれてはいけない話を聞かれていた)一方的に話し終え、受話器を置いたとき、家の中に気配を感じた。  乃武夫が台所で水を飲んでいた。 「入るときは玄関から入れよ」  自分でも声が震えているのが判った。 「みんな、居ないの?」  屈託のない乃武夫の声に、ほっとしたのだが、やはり聞いていたのだ。
向田邦子 / ダウト「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
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嘘がばれる
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前後の文章を含んだ引用
......わがれた声が受話器の向うに聞えたとき、塩沢は持っていたハンカチで口をふさぎ、作り声で、鯨岡の讒訴をしていた。 業者からのリベートで家を建てたこと。 女出入り。 一方的に話し終え、受話器を置いたとき、家の中に気配を感じた。 乃武夫が台所で水を飲んでいた。「入るときは玄関から入れよ」 自分でも声が震えているのが判った。「みんな、居ないの?」 屈託のない乃武夫の声に、ほっとしたのだが、やはり聞いていたのだ。「ねえ、乃武ちゃんの香奠、五万ですってよ」 女房の声が遠くでしゃべっているようだ。 葬壇の前で夜伽をしながら、塩沢は乃武夫をいたぶった。 会社の連中は引き揚げ、......
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屈託(くったく)
屈託・・・心配事があって、あれこれと思い悩むこと。クヨクヨすること。
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崩壊の穴はそのことから急速に拡がった。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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