掌底でハンドルを叩いた。二度、三度、四度……。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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悔しさによる体の反応、リアクション
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前後の文章を含んだ引用
......ありがとう。 そのひと言が言えたなら、この先ずっと誇れる自分でいられた。同じ場面を与えられることは二度とない。その一瞬一瞬に、人の生きざまは決まるのだ。 悠木は掌底でハンドルを叩いた。二度、三度、四度……。アクセルを踏み込んだ。メーターの針はみるみる上がっていった。 家には淳が一人いた。 パジャマのまま居間でテレビゲームをやっていた。「お母さんは?」「草取り」 淳......
単語の意味
掌底(しょうてい)
手の平・掌(てのひら)
掌底・・・手のひら。手のひらの下の部分で、拳を作ったときに指で隠れない部分。「掌底打ち」は手のひら(掌底)で殴ること。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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