(こっそり後をつける)駅のほうへ歩を向けると、前に見える四つ角からふと人影が消えた。きびすを返したような怪しげな動きだったので、雪見の目にも留まった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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追う・追われる
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前後の文章を含んだ引用
......連絡するから」 雪見はじっとしていられない気分になり、杏子にそう言ってすぐさま彼女の家を出た。 外はすでに真夏の太陽が高く昇り、アスファルトを熱し始めている。 駅のほうへ歩を向けると、前に見える四つ角からふと人影が消えた。きびすを返したような怪しげな動きだったので、雪見の目にも留まった。 四つ角に出てみる。と、すぐ目の前のバス停のベンチにワイシャツを着た男が手ぶらで座っていた。おそらく池本の家を張っていた刑事なのだろうと雪見は察した。刑事らしき......
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追う・追われるの表現・描写・類語(距離のカテゴリ)の一覧 ランダム5
早子は若く速い魳(かます)のように追って来た。
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 amazon
キチジローは野良犬のように間隔をおいてついてきました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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知恩院の大きな山門は近よるに従って、その後ろに月が隠れ、大きな山門は真黒に一層大きく眺められた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
うるさくつきまとう小蠅みたいに、いつも近くにいる
高樹 のぶ子 / その細き道 (文春文庫 amazon
(青い)ワゴンはみるみる遠ざかっていく。それはただの青い点となり、やがて町の景色の一部となった。
428 ~封鎖された渋谷で~ amazon
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