(夜道での会話)ずーっと昔から」 ずーっと、の、ずー、の部分が、上手に折れた紙飛行機みたいに、街灯の光を真っ二つに横切っていく。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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......」「ならないよ」 大地が、はっきりと言った。「愛子は、そんなふうにはならない」 薄い木の棒をつまんでいる右手の指先が、とても冷たい。「ちゃんと選び取ってただろ、ずーっと昔から」 ずーっと、の、ずー、の部分が、上手に折れた紙飛行機みたいに、街灯の光を真っ二つに横切っていく。「年に一回しか選べない誕生日プレゼント、毎年、アイドルごっこするためのものばっかりだった」 愛子は、その紙飛行機の羽根の部分に乗った。「おもちゃのマイクとか、髪......
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要点を心の中で整頓 するらしくしばらく黙っていた
有島武郎 / 或る女
子供さんは皆しきりに巣立ちした鳥が囀るように絶間なくしゃべっている
森田 たま / もめん随筆 amazon
わたしが口を閉ざすと、彼もまた黙りこくった。沈黙が流れた。ベランダでエアコンの室外機が、ごうごうと唸っている音がよく聞こえた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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