唾液を飲み込もうとすると、舌の付け根から生臭い恐怖の味が滲み出てくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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恐怖を感じたときのリアクション
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......てしまう、灰色の捉えどころのないもの。すぐそばにある、どこにでもある、いつも待ち構えている、ひたひたと押し寄せてくる、襲いかかろうと身を屈めている、空虚――。 唾液を飲み込もうとすると、舌の付け根から生臭い恐怖の味が滲み出てくる。怖い。湿ったゴミの山が怖い。空き缶の開口部から突き出た捻じ曲がった吸殻の束が怖い。そっとにじり寄ってきて、十和子の内部の空虚とつながろうとする空虚が怖い。あの空......
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ふいに身体がどこまでも収縮していくような恐怖が湧き上がってくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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今にも気を失いそうなほど、視界がゆらゆらと揺れて見えた。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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