TOP > 人物表現 > 気配・予感・予想 > 閃く・気づく・ふと思う
虚空を飛び散る速さで、瞼 のなかを様々な文字が飛んてゆく。 速くノートに書きとめておかなければ、この素速い文字は消えて忘れてしまうのだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:90% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
閃く・気づく・ふと思う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......だけれども、今夜こそは早く電気を消して眠りにつこうと思いながら、暗いところではなおさらさえざえとして頭がはっきりして来る。越し方、行末のことがわずらわしく浮び、虚空を飛び散る速さで、瞼 のなかを様々な文字が飛んてゆく。 速くノートに書きとめておかなければ、この素速い文字は消えて忘れてしまうのだ。 仕方なく電気をつけ、ノートをたぐり寄せる。鉛筆を探しているひまに、さっきの光るような文字は綺麗に忘れてしまって、そのひとかけらも思い出せない。また燈火を消す。......
単語の意味
虚空(こくう)
瞼・目蓋(まぶた)
瞼・目蓋・・・目の蓋(ふた)。眼球の表面をおおって、開閉する皮膚のひだ。瞼(まなぶた)。眼瞼(がんけん)。
ここに意味を表示
閃く・気づく・ふと思うの表現・描写・類語(気配・予感・予想のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「気配・予感・予想」カテゴリからランダム5
吉川英治 / 治郎吉格子
(危険を察する)胸の警戒信号が半鐘よりも高く鳴り響く
ウィリアム・アイリッシュ / 黒いカーテン amazon
同じカテゴリの表現一覧
気配・予感・予想 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ