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段々状になった 墓苑 には、見晴るかす先まで整然と墓石が立ち並んでいる。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......れる」エピローグ 閼伽桶を手に提げた間島とともに、菊花の花束を手にした重藤成一郎は、晩秋の日差しの当たる石段を上っていた。 二人とも濃紺の地味な背広姿だった。 段々状になった墓苑には、見晴るかす先まで整然と墓石が立ち並んでいる。だが、人影はなかった。かなり高みまで上ったところで、左の方へ続く小道を進むと、一つの墓石の前で足を止めた。 重藤は墓石に花束を生けた。それを見計らって、間島が閼......
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見晴るかす・見霽かす(みはるかす)
見晴るかす・見霽かす・・・はるか遠くまで見渡す。見晴らす。
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