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前後の文章を含んだ引用

......後の金であることに気づいた。　再び店をあけて商売をする気など毛頭なかったから、またあしたから吉岡と組んで、ビリヤード場に入りびたるしかなかった。そう思ったとき、天才という言葉が、ある不思議な光芒を曳いて、体の奥から走り昇って来た。自分は、本当に玉突きの天才になってやろうと思った。死にもの狂いで玉を突きまくる以外、もう自分には何も残されていないのだという気持になっていった。「腹が減ったら、また遠慮せんと、俺にたかりにこいよ。体なんか売るな......

単語の意味

光芒（こうぼう）

体（からだ）

光芒・・・細長い線のように見える光。一筋の光。「芒」は、物の細くとがった先端を意味する字。

体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。