腕を回して自分で自分を抱く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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恐怖を感じたときのリアクション
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......開口部から突き出た捻じ曲がった吸殻の束が怖い。そっとにじり寄ってきて、十和子の内部の空虚とつながろうとする空虚が怖い。あの空虚を呼び寄せてしまうこの空虚が怖い。腕を回して自分で自分を抱く。恐怖はじりじりと焼けつく負の欲望だ。わからなくなる。夕暮れの舗道を不吉な幻のように歩いていた、あれは、陣治なのかそれとも十和子自身なのか! キャビネットの上、さ......
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恐怖を感じたときの自然な反応(リアクション)の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
唾液を飲み込もうとすると、舌の付け根から生臭い恐怖の味が滲み出てくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
膝が、ひとりでに、がくがくと浮いた。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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熱帯雨林にワープさせられたみたいに、どっと汗が噴き出てくる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
額から黒い脂汗がコールタールのように流れる
木山 捷平 / 苦いお茶 amazon
娘は殆 ど裁きを受ける女のように、首を垂れて少し蒼 ざめていた。
岡本かの子 / 河明り
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