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(スケッチブックは)始終持ち歩いていたせいで、緑色の表紙は、角が白く潰れてしまっている。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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ぼろい・使い古された
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......日の夕方に独りで店を訪れた。町の人たちから怪しまれていることを、恐らくは彼も気にしていたのだった。「これを、……」 差し出したのは、二冊のスケッチブックだった。始終持ち歩いていたせいで、緑色の表紙は、角が白く潰れてしまっている。 店内に客は他になく、母も出ていて、彼らは二人きりだった。「持ってきてくださったんですか?」 里枝の頬には笑みが広がった。 最初のページから始まるのは、宮崎市の......
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ぼろい・使い古されたの表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(使い古しのグローブ)色は褪せ、縁はすり減り、メーカーのマークは取れてなくなっていたが、決してうらぶれた様子は見せなかった。指先をあてがうだけで、するりとルートの左手の形に馴染んだ。数えきれないボールを受けてきた革の光沢は、威厳さえ感じさせた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
あやしいまで老い朽ちた発動機船
岡本かの子 / 河明り
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手紙を出してみると、移転先不明の附箋 が附いて返って来た。
岡本かの子 / 雛妓
泥はやや浅くなっていた。それからまた二足、殆んど 腿 まで深く入って、次の足は 棚 のように高い、固い土盤に乗った。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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