びっくりするほど、おしろいを白くつけて来たのだ。田舎娘上京の図である。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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化粧・白粉をした顔
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前後の文章を含んだ引用
......を見たひと?」「ええそうです」その男は歩き出した。私も、犬のようにその男の後からついて行った。まさか、私が、夜店を出しているしがない女とは思うまい。私は今日は、びっくりするほど、おしろいを白くつけて来たのだ。田舎娘上京の図である。 雨の中を須田町まであるいて、小さいミルクホールへはいる。この男も、あまり金があるのでもあるまい。 双葉劇団と云うのは田舎まわりの芝居なのだそうだ。女優が少ない......
単語の意味
白粉(おしろい)
白粉・・・化粧品のひとつで、顔につけたり塗ったりする白い粉。また、それを練り合わせたもの。肌を色白に美しく見せる目的で使う。粉白粉・水白粉・練り白粉・紙白粉・固形白粉などがある。「しろい」は、「白い物」を意味する。
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化粧・白粉をした顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
たいして美人でもないのに、化粧ばかり濃くて気の強そうな女子二人
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
化粧を夜の灯の下で映える色味で仕上げる
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
自分の 容貌 など度外視したにぎやかな化粧で、顔面だけを飾っていた
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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「顔」カテゴリからランダム5
半さんは痩せ形で、顔は三角に近い。見る人によっては秋の野原で頻繁に出くわすかまきりの面を思い起す。
猟師と兎と賭と「現代日本文学大系〈92〉現代名作集 (1973年)」に収録 amazon
「化粧」カテゴリからランダム5
リリーは化粧を落としている。鼻を刺す匂いの液をしみこませた小さな平べったい脱脂綿で顔を拭いている。《…略…》捨てられる脱脂綿には赤や黒の汚れがついている。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
あざみさんはふだんもきれいだが、ふだんの彼女は必要以上にオフになっていると思う。その美しさの半分も表に出していない。ただのちょっときれいな人という程度だ。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
(おしろいを塗りたくって)まるで粉桶から飛び出したようだ。
徳田 秋声 / 足迹 amazon
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