少量のワインで頬に赤みがさした水島の顔に、一種の幼さのようなものが漂っていて十和子は目が離せない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
酒に酔う・酔っ払う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......まない十和子の乳房を、肩からくずおれていきながらあわてたようにつかむ。 それぞれシャワーを浴びてからホテルを出る。 近くの小綺麗なイタリア料理の店で食事をする。少量のワインで頬に赤みがさした水島の顔に、一種の幼さのようなものが漂っていて十和子は目が離せない。グラスに唇を当てたり、濡れた唇をナプキンで押さえたりする仕草のひとつひとつから目が離せない。すべての仕草が言葉以上に十和子に語りかけてくる。「僕たち、まだお互い......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
ここに意味を表示
酒に酔う・酔っ払うの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一杯引っかけてスッカリいい心持ちになり
夢野久作 / ドグラ・マグラ
焼酎の陰鬱な酔いのために刻一刻、気持が険しくなって来る
太宰治 / 人間失格
(酒に弱い)酒類が彼にもたらすのは感覚の鈍磨でもなく、心地よい忘却でもなく、翌朝の頭痛だけだ
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
かなり酔ったらしく、邦彦の目がとろりとうるんでいる。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「その他の気分」カテゴリからランダム5
風にあおられて外套の裏がひるがえったように、秘密にしていた心を見る
安岡 章太郎 / 悪い仲間 amazon
咽喉が酒に対する欲求をうったえているのを感じた。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
その他の気分 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ