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茫然と夜空を見ているとこの男とも駄目だよと誰かが云っている。あまのじゃくがどっかで哄笑 っている
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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天邪鬼・素直でない
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前後の文章を含んだ引用
......持ちだった。」 二人で縁側に足を投げ出していると、男は灯を消して、七年も連れ添っていた別れた女の話をしている。私は圏外に置き忘れられた、たった一人の登場人物だ、茫然と夜空を見ているとこの男とも駄目だよと誰かが云っている。あまのじゃくがどっかで哄笑 っている、私は悲しくなってくると、足の裏が痒 ゆくなるのだ。一人でしゃべっている男のそばで、私はそっと、月に鏡をかたぶけて見た。眉を濃く引いた私の顔が渦のようにぐるぐる廻......
単語の意味
哄笑(こうしょう)
夜空(よぞら)
哄笑・・・その場にいた人が一斉に大笑いすること。大きな口を開けて声高く笑うこと。
夜空・・・夜の空。
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人が右と云えば左、左と云えば右で、何でも人の言う通りにした事がない、――そりゃ強情ですよ
夏目漱石 / 吾輩は猫である
茫然と夜空を見ているとこの男とも駄目だよと誰かが云っている。あまのじゃくがどっかで哄笑 っている
林芙美子 / 新版 放浪記
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コズミくんはとても変わった人だ。私は今まで生きてきて、TVの中でも、本の中でもこういう人には会ったことがない。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
電車や汽車の中などで知らない人に無遠慮に話しかけ、甚しきはその人の持ち物の値段を聞いたり、買った店を尋ねたりするような大阪人の心やすさを、東京人は持ち合わせない。
谷崎潤一郎 / 蓼喰う虫 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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