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姉の気持ち、私の気持ち、これを問題にするまでもなく数千里の距離のある事だ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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不仲・仲が悪い・犬猿の仲
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前後の文章を含んだ引用
......お母さんと私の三人きりの世界だと思った。どんなに落ちぶれ果てても、幼い私と母を捨てなかったお父さんの真実を思うと、私はせいいっぱいの事をして報いたく思っている。姉の気持ち、私の気持ち、これを問題にするまでもなく数千里の距離のある事だ。だのに、華やかに赤ん坊を祝ってほしい何年ぶりかの姉の手紙をみて、母は何か送って祝ってやりたいようであった。――だが私は今でもあの姉の手紙を憎んでいる。どんなにか......
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不仲・仲が悪い・犬猿の仲の表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
母親とのあいだには、娘にしか解らないささくれのようなものが存在する
湊 かなえ / ポイズンドーター・ホーリーマザー「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
讐敵(しゅうてき)のように憎悪し合うほど険悪きわまる仲
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
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影のように動いて
夢野久作 / あやかしの鼓
私に対する無視は、とても静かなものだった。口をきいてもらえないだけで、それ以上の嫌がらせをされることはなかった。 朝は、なるべくぎりぎりに登校して、朝の会の直前に教室に入って席に座る。 休み時間になると席を立ち、校舎の中を歩いて時間を潰す。授業の合間の十分休みは、新校舎を一周。四十分ある昼休みは、新校舎と旧校舎を二周ずつ回って、トイレに三カ所立ち寄ると終わる。私は規則正しくそうして歩き回りながら、休み時間を過ごした。 弁当の時間は、誰もいない、屋上へ続く封鎖されたガラス戸の前の階段の踊り場で、すばやく終えた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
私的生活の最大の光であった。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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