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(絵には)明るい、ほのぼのとした色調の奥に、観る者の精気を奪うような冷たさがあった。《…略…》人の魂に忍び入ってくる力を持っている
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......絵の具が手に入らないためではなく、杉山は意識的に、緑しか使わないようであった。空も、船も、人も、木も、それぞれの色を使いわけていたが、海だけはいつも緑色だった。明るい、ほのぼのとした色調の奥に、観る者の精気を奪うような冷たさがあった。 武内には、絵のことなどまるでわからなかったが、杉山の描く海が、上手下手にかかわらず、やはり人の魂に忍び入ってくる力を持っていることに気づいた。それで余計に、武内にはこの杉山という男が薄気味悪く思われた。「海を描きたいのなら、なんで海の傍で描けへんのや? 道頓堀の闇市の中におってもしゃあ......
単語の意味
色調(しきちょう)
仄々・仄仄(ほのぼの)
色調・・・色の濃い、薄い、明るい、暗いといった具合。色のトーン。
仄々・仄仄・・・わずかな暖かみや明るさを感じ、好ましい印象を受けるさま。ほんのり暖かい。ほんのり心暖まる。ほのかに明るい。うすうす。「仄」は訓読みで「ほの(か)」と読め、「わずかに感じられるさま」をあらわす字。同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
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一つはベルベット、もう一つは手触りの柔らかいシルクのような感触である。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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