(握った手を離す)小鳥でも逃がすようにそっと指をほどく。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:99% 作品を確認(amazon)
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手の雰囲気
指の雰囲気・状態
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......によこせ」「手ぇ、放してくれなはずされへん」 陣治は動かない。自分の手に包まれた十和子の手を、少し首を垂れたまま横目で見ている。ややあってからそのままの姿勢で、小鳥でも逃がすようにそっと指をほどく。 ピアスをはずし、差し出された手に片方ずつのせる。陣治は手のひらを窪めて転がしながら、チカチカと散乱する輝きをちょっとの間楽しむ。「あの晩も、ベッドで眠ってしも......
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手首からすぐ丸い掌がつき、掌から申訳ばかりの蘆 の芽のような指先が出ているかの女のこどものような手
岡本かの子 / 母子叙情
教会でよく見る白いマリア像の手のようになめらか
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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うっかり美術品に触れようとして注意でもされたように手を引っ込め
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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