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(言いにくいことを話す)紅茶を飲み、おしぼりで手をふいて、ため息をつく。同じ動作を三回繰り返したあと、肩で大きく息をすると、ようやく顔を上げた。 「聞いてくれる?」 のどをうるおしたはずなのに、小さくかすれるような声だ。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 ページ位置:15% 作品を確認(amazon)
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打ち明ける・白状・全てを語る
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前後の文章を含んだ引用
......んて一晩かけてもつきないくらいあるのに、これじゃ肝心な話ができないわ」 思い切ってそう言うと、希美子はヒューズが飛んでしまったかのようにうつむき、黙り込んだ。 紅茶を飲み、おしぼりで手をふいて、ため息をつく。同じ動作を三回繰り返したあと、肩で大きく息をすると、ようやく顔を上げた。「聞いてくれる?」 のどをうるおしたはずなのに、小さくかすれるような声だ。わたしは黙って頷いた。「あの人を、浩一さんを助けてほしいの」 浩一さん──それだけは出してほしくない名前だった。話の続きを聞くことはできない。「浩一さんとさっち......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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打ち明ける・白状・全てを語るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
嵐はゆっくりと起き上がり、すわり直して私を見た。かなりまっすぐに見た。決心して、告白するという感じだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
コズミくんがシャイな感じでまたも告白を始めた。彼の告白はいつも唐突で深刻だ。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
(相手の告白を聞いて)自分も何か、彼の告白の重みに釣り合う秘密を打ち明けねばならない気持ちになった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
眼に涙さえ泛 べ、最上の力で意志を撓 め出すように云った。
岡本かの子 / 河明り
不意打ちのような告白
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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ああ私はいつも、松田さんの優しい言葉には参ってしまう。
林芙美子 / 新版 放浪記
ありのままを打ち明けることはつらく苦しかった。知らず知らずのうちに眼が潤み、声が詰まった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
剃刀で物を断ち切るように言う
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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