立ち 停 まって改めて吸い込んでみたくなるような芳香
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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いい匂い
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前後の文章を含んだ引用
......包まれながら、人混みの中を蹣跚と流れて行った。茶を売る老舗の店が近づいて来、その周辺に絶えずたちこめている粉茶の匂いの中に入った。それはそのときの気分しだいで、立ち停まって改めて吸い込んでみたくなるような芳香であったり、我知らず足を速めて立ち去ろうとさせる寂しい哀しい匂いの塊であったりしたが、いまの邦彦にはどちらでもない、霧散も揮発も沈澱もせず、ただひたすらその一線......
単語の意味
芳香(ほうこう)
芳香・・・芳(かぐわ)しい香り。いい匂い。素敵な香り。
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からだの芯がゾワッとするようないい匂い
湊 かなえ / ポイズンドーター・ホーリーマザー「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
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白い百合の花が三本入った花瓶が置かれていた。百合は大きく、瞑想に耽る異国の小さな動物のようにもったりしていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
私は厭なコロロホルムの匂いを押し花のように鼻におし当てていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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