TOP > 暮らしの表現 > 暮らし・生活 > 生活苦・貧しい暮らし(日々)


カテゴリ検索 単語の意味
朝から晩まで働いて、六十銭の労働の代償をもらってかえる。土釜を七輪に掛けて、机の上に茶碗とはしを並べると、つくづく人生とはこんなものだったのかと思った。ごたごた文句を言っている人間の横ッ面をひっぱたいてやりたいと思う。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
生活苦・貧しい暮らし(日々)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......、女工達に報告すると、芝居だろうと云ったり、正月の着物でも買いに行ったのだろうと云ったり、手を働かせながら、女工達の間にはまちまちの論議が噴出した。  七時半。  朝から晩まで働いて、六十銭の労働の代償をもらってかえる。土釜を七輪に掛けて、机の上に茶碗とはしを並べると、つくづく人生とはこんなものだったのかと思った。ごたごた文句を言っている人間の横ッ面をひっぱたいてやりたいと思う。御飯の煮える間に、お母さんへの手紙の中に長い事して貯めていた桃色の五十銭札五枚を入れて封をする。たった今、何と何がなかったら楽しいだろうと空想して来ると、五円の......
ここに意味を表示
生活苦・貧しい暮らし(日々)の表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
終戦直後の物資欠乏時代
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ生活苦・貧しい暮らし(日々)戦後
手いっぱいの生活
森鴎外 / 高瀬舟
このカテゴリを全部見る
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
細々とその日の口をぬらす
宇野 千代 / おはん amazon
一人で暮らすというのは、何かをなくす時の気持ちに似ているかもしれないわね
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
暮らし・生活 の表現の一覧 
暮らしの表現 大カテゴリ
表現の大区分