声は空元気かと思うほど、妙に明るかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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元気な声・明るい声
やせ我慢・虚勢
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前後の文章を含んだ引用
......頭に包帯を巻いていた。「いやあ、こんなふうになっちゃいまして何だかお恥ずかしい。まあ、骨には異常がないみたいですし、傷も思ったより深くありませんでした」 武内の声は空元気かと思うほど、妙に明るかった。ちらりと雪見に目を向ける。雪見が会釈すると、彼は何も見なかったように視線を外した。「奥さんも被害に遭われたそうで」「ええ。でも尻もち程度だったんで、不幸中の幸い......
単語の意味
妙(みょう)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
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その声にはどこかしら明快で前向きな印象があった。不足のない、ゆとりある生活を送っている健康な男の声だ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
この世の憂さも哀れも知らぬげな明るい声
梅本 育子 / 桃色月夜 amazon
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(明るく振る舞う)つきあっていた時と何も変わらぬ調子で、明るく用件だけを伝えて電話を切ることもあった。まるでもう、すべては解決済みであるかのようだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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彼は鏡のかかった部屋に入 って、鏡の前を通る毎 に自己の影を写して見なければ気が済まぬほど瞬時も自己を忘るる事の出来ない人だ
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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「にくらしーい」と、節のつくほど力をこめて云って
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