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彼は鏡のかかった部屋に入 って、鏡の前を通る毎 に自己の影を写して見なければ気が済まぬほど瞬時も自己を忘るる事の出来ない人だ
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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ナルシスト・自意識過剰
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前後の文章を含んだ引用
......心なるものは文明が進むにしたがって一日一日と鋭敏になって行くから、しまいには一挙手一投足も自然天然とは出来ないようになる。ヘンレーと云う人がスチーヴンソンを評して彼は鏡のかかった部屋に入 って、鏡の前を通る毎 に自己の影を写して見なければ気が済まぬほど瞬時も自己を忘るる事の出来ない人だと評したのは、よく今日 の趨勢 を言いあらわしている。寝てもおれ、覚 めてもおれ、このおれが至るところにつけまつわっているから、人間の行為言動が人工的にコセつくばかり......
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ナルシスト・自意識過剰の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
すべての行為を誰かに監視されているようだ。自意識過剰などという言葉があるせいで、自分が感じるあらゆる感覚や感情は真実ではなく、自分の弱さによって増幅させられているのだと思わなければいけなかった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
彼は鏡のかかった部屋に入 って、鏡の前を通る毎 に自己の影を写して見なければ気が済まぬほど瞬時も自己を忘るる事の出来ない人だ
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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型に押し込まれて、自由を奪われてしまった去勢された馬のように、感受性を失って
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
彼はいつも陽気でした。ひょっとすると陽気を装うことによって、私と自分自身とを勇気づけようと考えていたのかもしれません。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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