TOP > 暮らしの表現 > 暮らし・生活 > 生活苦・貧しい暮らし(日々)
うす寒い空気と壁があるだけで、台所にも、一粒の米粒すらなさそうである。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:54% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
生活苦・貧しい暮らし(日々)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......がりから見送って、すぐその眼を、竹窓のあいだから、じっと、家の中へしのび入れた。 病人は、干 し鰈 のように平たくなって、昏睡 していた。枕元には、煎 じ薬 も見えない。うす寒い空気と壁があるだけで、台所にも、一粒の米粒すらなさそうである。 豆絞りの手拭から、ころりと、百両包を二つ出して、竹窓のあいだから、手をさし入れて、小壁の下に置いた。そして治郎吉は、路地を出て来た。 「……あっ、ごめんなさいま......
ここに意味を表示
生活苦・貧しい暮らし(日々)の表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
イエスであろうと、お釈迦 さまであろうと、貧しい者は信ずるヨユウなんかないのだ。宗教なんて何だろう!
林芙美子 / 新版 放浪記
ああ金に引きずりまわされるのがとても胸にこたえてくる。
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
現実という奴は、前へ進んでいるかいないか分からないような長蛇の行列
斎藤 栄 / Nの悲劇 amazon
うす寒い空気と壁があるだけで、台所にも、一粒の米粒すらなさそうである。
吉川英治 / 治郎吉格子
働き死にをしに生れて来たようで、厭 になる
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
暮らし・生活 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ