TOP > 感覚表現 > 時間・スピード > 暇・時間を持て余す
暇・時間を持て余すの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜までどう時間を潰せばいいかを考える。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間・スピード」カテゴリからランダム5
ひとつの季節がドアを開けて去り、もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。人は慌ててドアを開け、おい、ちょっと待ってくれ、ひとつだけ言い忘れたことがあるんだ、と叫ぶ。でもそこにはもう誰もいない。ドアを閉める。部屋の中には既にもうひとつの季節が椅子に腰を下ろし、マッチを擦って煙草に火を点けている。もし言い忘れたことがあるのなら、と彼は言う、俺が聞いといてやろう、上手くいけば伝えられるかもしれない。いやいいんだ、と人は言う、たいしたことじゃないんだ。風の音だけがあたりを被う。たいしたことじゃない。ひとつの季節が死んだだけだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
周囲の世界は少しのこだわりもなくずるずると平気で日常の営みをしていた。
有島武郎 / 或る女
その小さな事件もまた私の過去の月日の中へ流れて行ってしまいました
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
時間・スピード の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ