紺色のハーフコートの上にもつれるようにたれた髪は、彼女の豊かな背を飾っていた。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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髪型
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前後の文章を含んだ引用
......上由子は、戦場で夫を失い、小さい子供を一人かかえていたが、三人のうちで一番明るく、彼女の歩みと同じようなしっかりした足どりで人生を歩いているように見えた。彼女の紺色のハーフコートの上にもつれるようにたれた髪は、彼女の豊かな背を飾っていた。 左側の北山年夫は三十を半ばこえていたが、年よりも老けて見えた。そして彼の身のこなしには、長年軍隊にいたものの身に自然にそなわってくる、あの放浪者型の無頓着さと......
単語の意味
背(せ)
紺色(こん)
紺色・・・濃い藍色。青と紫の中間の色。
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紺色のハーフコートの上にもつれるようにたれた髪は、彼女の豊かな背を飾っていた。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
いつも耳までかかっている尨(むく)犬のような髪の毛
徳田 秋声 / あらくれ amazon
気障ったらしい長い前髪を揺らして
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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その女はその美貌を水も滴るような丸髷と一緒に左右へ静かに振っている。
岡本 かの子 / 春「岡本かの子全集 (第2巻)」に収録 amazon
左手の小指を器用に折り曲げて、左の鬢 のほつれ毛を美しくかき上げるあの嬌態 をして見せる
有島武郎 / 或る女
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