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夕方前には満喜子、登の両夫婦が帰っていき、大きな区切りがついた家の中は気だるい静けさに包まれた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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雰囲気が悪い・重苦しい空気
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前後の文章を含んだ引用
......。しかし、心の内を読まれるには十分過ぎる時間を与えてしまった気がした。 明らかにこちらの思惑を感じ取っている。 限りなく怪しい……。 しかし、証拠はないのだ。 夕方前には満喜子、登の両夫婦が帰っていき、大きな区切りがついた家の中は気だるい静けさに包まれた。 雪見は義母と段ボールの祭壇を片づけた。遺影を壁にかけ、花を仏壇の脇へ寄せると、祖母が他界する前までの和室にほぼ戻った。それは、四十九日前からの愁傷がやがて忘却......
単語の意味
気怠い(けだるい)
気怠い・・・体がなんとなくだるい。なんとなくやる気がしない。
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雰囲気が悪い・重苦しい空気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
家の空気が鉛のように重苦しい
内田 春菊 / ファザーファッカー amazon
空気が張りつめた。息をするのも苦しいような重い静寂が指揮所の周囲を覆った。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
不穏な空気、といったようなものが漂っている。 男たちの、いわれのない不満、いらだち、屈辱感、体面、矜持といったものが複雑に入り混じって、一触即発の緊迫した空気となっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり (文春文庫)」に収録 amazon
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(三人で食事中、口論のあと沈黙して)「鱸(すずき)、けっこううまかったですよ」と僕は言ってみたが誰も返事をしなかった。まるで深い竪穴に小石を投げ込んだみたいだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
音もなく台所に入ってきたのを背中で感じて、私はソファー越しに振り向いた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
あたりの空気が飴のように粘りはじめる
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
部屋の空気がひどく重くなっているように感じられた。極端に言えば、部屋の中にある何もかもが釘で床に固定されたような、そんな感じだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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