TOP > 感覚表現 > 状態・状況 > 中断・途中でやめる
「おばあさん、さっき召し上がったばかりじゃありませんか。そんなに沢山食べたら、おなかこわしてしまいますよ。」 彼は上半身を折り曲げて彼女を覗き込んだ。彼女は時間のはざまに落ちたように、箸を止めて息を飲んだ。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
中断・途中でやめる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を押さえながら言った。「あのおばあさん……」 もう一度、彼の肩越しに彼女を見た。彼は後ろを振り返った。そしてすぐに事情を飲み込んだ様子で、彼女に近づいていった。「おばあさん、さっき召し上がったばかりじゃありませんか。そんなに沢山食べたら、おなかこわしてしまいますよ。」 彼は上半身を折り曲げて彼女を覗き込んだ。彼女は時間のはざまに落ちたように、箸を止めて息を飲んだ。その目は、コスモスを引き抜いてきたさえが、問い詰められた時の目と同じだった。「さあ、これは下げていらっしゃい。」 園長は彼女にお盆を持たせた。近くのテーブルにい......
単語の意味
上半身(じょうはんしん・かみはんしん)
上半身・・・体の、腰から上の部分。上体(じょうたい)。⇔下半身(かはんしん・しもはんしん)。
ここに意味を表示
中断・途中でやめるの表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(禁酒の)一中絶は丹念に巻きたる糸の鞠を落すが如し。一度にして労を失うこと何尺なるを知らず。
佐々木 邦 / 奇人群像 amazon
会社の仕事を中途半端に止めてでも早く家に帰ろうとする男たちを、静香は信じられなかった。現在地点を確認もせずに、眠りこける兵士と似ている、と内心で嘲笑した。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
「おばあさん、さっき召し上がったばかりじゃありませんか。そんなに沢山食べたら、おなかこわしてしまいますよ。」 彼は上半身を折り曲げて彼女を覗き込んだ。彼女は時間のはざまに落ちたように、箸を止めて息を飲んだ。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「状態・状況」カテゴリからランダム5
それには常に純金ではなく、質の悪い合金が混ざっていた
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
状態・状況 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ