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私が手短に娘をここへ連れて来た事情を社長に話す間も、この娘はまるで他にそんな娘でもあるのかと思いでもしてるような面白そうな顔をして聴いている。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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見て見ぬ振り・知らんぷり
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前後の文章を含んだ引用
......感を与える。 天井に唸 る電気扇の真下に居て、けむるような睫毛 を瞳 に冠 せ、この娘特有の霞性 をいよいよ全身に拡 げ、悠長に女扇を使いながら社長のいうことを聴いている。私が手短に娘をここへ連れて来た事情を社長に話す間も、この娘はまるで他にそんな娘でもあるのかと思いでもしてるような面白そうな顔をして聴いている。私は憎みを感ずるくらい、私に任せ切りの娘の態度に呆 れながら、始めは娘をこの方と社長に云っていたのを、いつの間にか、この子という言葉に代えて仕舞っていた。 「どうも......
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石のような白々しい顔
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
学生スタッフが地を這って映画のセンスをつかみとろうとしている様子を、このひとは海岸道路を駆け抜けるオープンカーの助手席から見ている。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ムシ歯の神経をじかにさわられるように、不当な仕打ちが全身にこたえる
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
心配、遠慮、気兼 、苦労、を生れる時どこかへ振り落した男である。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
こんな善良そうな男に、芝居もどきのコンタンはあり得ない。
林芙美子 / 新版 放浪記
私が百万べん言っても動いてくれるような親達ではない。
林芙美子 / 新版 放浪記
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