寒中のくだもの屋にたった一箱、ほんの六粒か七粒宝石のようにならんだ苺
森田 たま / もめん随筆 作品を確認(amazon)
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いちご
桃
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単語の意味
寒中(かんちゅう)
寒中・・・小寒のはじめから大寒が終わるまでの間。冬の寒さが厳しい期間。寒の内。
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いちごの味、おいしさを伝える表現・描写(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
苺の花がこぼれたように咲いている。白い小さな花で、おまけに地べたにこびりついて咲くので、どうかすると脚に踏まれそうだ。女にも娘のうちは、内気で、きゃしゃで、一向目にも立だなかったのが、人の妻となって、子供でも産むと、急にはしゃいで、おしゃべりな肥大婦になり、どうかすると亭主の頭に手をやりかねないようになるのがあるものだ。苺もそれで、花のうちはあんなにつつましいが、一度実を結ぶと、だんだん肥えて赤ら顔になり、よそ事ながら気恥かしくなるほど尻も大きく張って来るものだ。その苺もやがて紅く熟して来る。
薄田 泣菫 / 艸木虫魚 amazon
(寒中の苺を眺めて)春の息吹きを吸うような胸のときめきを感じた
森田 たま / もめん随筆 amazon
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桃の味、おいしさを伝える表現・描写(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
金色の産毛の生えた赤ん坊の肌のように擦れて傷のつきやすい桃
阿部昭 / 桃 amazon
桃はもう、始めから終わりまで、グジャグジャ、ボタボタ、グズグズ、食べ終えてもすっきりしない
東海林さだお / 駅弁の丸かじり amazon
小さい桃のかけらを口に含むと、生ぬるい、舌を包み込むような甘さが口に広がった。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
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