闇夜の中でいじられると情けないことには体は心の言うことを聴かなくなり

愛撫ではなく手厚い治療を受けているという感覚。

着物の中に手を入れてもそもそと動かす

僕のペニスはとても固く、そして熱かった。それだけ激しく僕は彼女を求めていたのだ。僕はひどく乾いていたのだ。

狂乱のごとき愛撫に没入する

女のよきものをまだ真に知らない男

ゆっくりゆっくりと〝の〟の字を描く。乳首の先端の、たとえようもないほど狭い面積の上に、長原はいくつも、何十回となく〝の〟の字を描く。《…略…》長原の〝の〟の字は終って、今度は〝く〟の字だ。それは美登里の右の脇腹付近を何度も往復した。大胆さには、いつのまにか確信が加わっていた。

白い肌を見ていると、妙に悩ましい気持ちだった。

私は彼女を見るたびなぜか「使命」という言葉をいつも思い出した。何か重いものを背負っているが、それをやむなく受け入れている、そういうシリアスさを感じた。それをどうして自分が感じるのかわからない。でもそういうところに 惹かれた。

道で交すにはあまりにも丁寧な口づけが、唾液の糸を甘やかに交錯させ、欲望という布地を織り上げる。