思慕をしっかり胸に抱きしめて、その暖かさに自足しているような稚純な恋心
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの 作品を確認(amazon)
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恋愛・恋する・恋心
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単語の意味
思慕(しぼ)
胸(むね)
思慕・・・慕うこと。「一緒にいたいなー」と思うこと。
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恋愛・恋する・恋心の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
こうして街を見ていて、行きかう女の顔が、みんな萃(人名)に見える。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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(恋の終わりの予感)2人はもう終わるかもしれない……と思った。やることがない。のびてゆく方向が閉ざされている。ガラスケースのなかの植物のように、助け合っていてもお互いがお互いに救いや解放感を感じさせない。 闇 の中で傷をなめあったり、老夫婦のように寄り添って暖をとったり。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
わたしはあなたの顔立ちと表情の動きが気に入ったの。とても」 まわりの空気が急にすっと薄くなったような気がした。ふたつの乳首が着衣の下で硬くこわばるのがわかった。すみれは手をのばして半ば機械的に水のグラスをとり、残っていた水をひと息で飲んだ。猛禽類のような顔つきをしたウェイターがすかさず背後にやってきて、空になった大きなグラスに氷水をついだ。そのからからという音がすみれの混乱した頭の中で、洞窟に閉じこめられた盗賊のうめき声みたいにうつろに反響した。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
舌先が上あごの裏側を這い回り、舌ともつれ合い、舌の下側に入り込んでくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
邦彦の中では、まち子の小さいけれどぽってりとした唇と、娘のような純情が、日ごとに大きく膨らんできていた。ときおり店に来る端正な容姿の若い娘や、大学のキャンパスですれちがう華やいだ女子大生たちは、まち子と比べると、みなどこかつんと 尖った透明な棒のように思えた。それとまったく異質の、思わず苦笑を誘うほどに愚かな、温かい柔らかいものを、邦彦はまち子の全身から感じ取っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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