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ち、ち、ち、ち……と刃と刃の先が鳴り合った。
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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刃物で人を切る(刺す)
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前後の文章を含んだ引用
......「あっッ……兄様っ」 「お信、あぶない」 「やめて! やめて!」 「ええ、邪魔」 と、妹をつき倒して。――柄 を持ち直して。 「さあ、来い一角」 「おう、退 くな」 「何を」 ち、ち、ち、ち……と刃と刃の先が鳴り合った。 押す。もどす。――丈八郎は、挑 みかけた。――フウッと、一角の技 に引かれて、はいると一気に、 (この顔ッ) と、真っ向を睨んで、斬りつけた。 だっッと、一角は、退......
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刃物で人を切る(刺す)の表現・描写・類語(攻撃のカテゴリ)の一覧 ランダム5
麗子は咽喉元へ刃先をあてた。一つ突いた。浅かった。頭がひどく熱してきて、手がめちゃくちゃに動いた。刃を横に強く引く。口のなかに温かいものが迸り、目先は吹き上げる地の幻で真っ赤になった。
三島由紀夫 / 憂国 amazon
ち、ち、ち、ち……と刃と刃の先が鳴り合った。
吉川英治 / 無宿人国記
ナイフを離そうとするが、柄に接着剤がついているみたいで指がほどけない。ナイフにも手にも、人間の身体を刺した感触がはっきり残っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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左側の横腹を、ボクサーがフックを打ち込むように刺す。刃先が、コートの生地を突き破り、その下のニットのセーターをこじ開ける。蝉(人名)は意識を尖らせ、集中した。刃が皮膚にめり込む感触が、柄を握った指、手の平を伝って、腕、脳に届いた。表皮を切り、血が滲み、さらに刃先が奥に入る。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
振幅の短い一撃を、牛河の左側の腎臓に送り込んだ。音のない、しかしおそろしく強烈な背後からの一撃だった。激痛が全身を貫いた。すべての臓器が縮み上がり、痛みが一段落するまでまともに息ができなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
腰を回転させた。右手の拳を、男の顎めがけて振り抜いている。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
綱を放たれた牛のように斬ってかかる
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
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