飛び上る程の痛み
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
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痛さ・痛い感覚
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......に薬液のように苦々しく澄み渡っている青い青い空……そんなものの下に冴えに冴え返る神経と、入り乱れて火花を散らす感情を包んだ頭の毛を、掻き挘 り、掻き乱しつつ……時々飛び上る程の痛みを前額部に感じつつ……眩 しさと砂ほこりとでチクチク痛み出した眼をコスリコスリ、どこへ行くのか自分でも判らないまま、無茶苦茶によろめいて行った。 ……川……橋…......
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苦痛を、砂糖を舐める舌のように、あらゆる感覚の目を光らせて吟味しながら舐めつくす
横光 利一 / 日輪・春は馬車に乗って 他八篇 amazon
やがて二つの感情はどうやら、おのおのの持場持場に納まり
岡本かの子 / 母子叙情
(後頭部への打撃)この時、痛い歓喜が頭の 天辺 から入って来た。五寸釘のように、だんだん私の 頭蓋 を貫いて、脳底に達した。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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