日本語表現インフォ > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 違和感・しっくりしない
違和感・しっくりしないの表現・描写・類語
断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
味噌汁の、砂が抜けきっていないあさりを噛みしめて、じゃりっときた時と同じ、ものすごい違和感
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
もっともそれは誰がどう眺めまわしても苦労といった類いのものではなかった。メロンが野菜に見えないのと同じことだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
崖端のロマネスクの休亭は古城塞 のように視覚から遠ざかって、これ一つ周囲と調子外れに堅 いものに見えた。
岡本かの子 / 金魚撩乱 青空文庫
変な感じがした。 何かがずれているような、釈然としない、何とも言えない感じだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(何かがおかしい)──なにかがおかしい── そう思わずにいられない。ここ数ヵ月というもの、ずっと不確かな思いに囚われている。それがなんなのか、自分でもよくわからない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
まっしろな長髪にトックリのセーターを着て、いかにも場末の映画館主といった 風采 である。オリヲン座のたたずまいにあまりに似合いすぎていて、何だか物語から 脱 け出たようだ。
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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