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まっしろな長髪にトックリのセーターを着て、いかにも場末の映画館主といった 風采 である。オリヲン座のたたずまいにあまりに似合いすぎていて、何だか物語から 脱 け出たようだ。
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
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違和感・しっくりしない
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前後の文章を含んだ引用
......で、あんたが良枝ちゃんや。ようお越しやす。たしか東京で一緒にならはったとか。お幸せそうやねえ」 仙波はしみじみと二人を見較べた。 こんなに小さい人だったろうか。まっしろな長髪にトックリのセーターを着て、いかにも場末の映画館主といった風采である。オリヲン座のたたずまいにあまりに似合いすぎていて、何だか物語から脱け出たようだ。「いやあ、おっきくならはって。ほんにお幸せそうやね。お子さんは?」「高校生の男の子がひとり。絵に描いたようなサラリーマン家庭ですよォ。でも、主人が建設会社だから......
単語の意味
風采(ふうさい)
長髪(ちょうはつ)
風采・・・身なりや体型、容姿などの外見の印象。
長髪・・・1.長く伸ばした髪。また、髪の長いこと。狭義では、男性のそれを指す。ロン毛。ロングヘア。
2.長くのびた月代(さかやき、昔の人の髪型)。
2.長くのびた月代(さかやき、昔の人の髪型)。
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味噌汁の、砂が抜けきっていないあさりを噛みしめて、じゃりっときた時と同じ、ものすごい違和感
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
(何かがおかしい)──なにかがおかしい── そう思わずにいられない。ここ数ヵ月というもの、ずっと不確かな思いに囚われている。それがなんなのか、自分でもよくわからない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
崖端のロマネスクの休亭は古城塞 のように視覚から遠ざかって、これ一つ周囲と調子外れに堅 いものに見えた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
もっともそれは誰がどう眺めまわしても苦労といった類いのものではなかった。メロンが野菜に見えないのと同じことだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
異和感を僕はしばしば感じる。断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分だ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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頭の中にもやもやとした混乱が起きている
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
時計の刻むような音が頭の中でする。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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