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(現実感なく食べる)一口かじる。噛みとった肉から、今までに食べたどんな肉よりも肉らしい臭気と香味が溢れ出て口中にひろがる。まるで肉ではなく肉の記憶を口いっぱいに味わっているとでもいうような。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:90% 作品を確認(amazon)
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夢のよう・現実味がない
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前後の文章を含んだ引用
......ラスのなかの液体につながる。夢だ。こんなふうにどうしても身体が浮いているのが夢であることの証拠だ。トンカツのパン粉がザラザラと立っている。見ないようにしながら、一口かじる。噛みとった肉から、今までに食べたどんな肉よりも肉らしい臭気と香味が溢れ出て口中にひろがる。まるで肉ではなく肉の記憶を口いっぱいに味わっているとでもいうような。「俺も歳やな」 そう言ってグラスに口をつけた途端に、ガホッと噎せる。グラスの中にも外にも飛沫が飛び散り、陣治は、この十和子の人殺しは、烈しく咳き込みながら何度も......
単語の意味
口中(こうちゅう・くちじゅう)
香味(こうみ)
口中・・・口の中。口の中全体。
香味・・・香りと味。
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(現実感なく食べる)一口かじる。噛みとった肉から、今までに食べたどんな肉よりも肉らしい臭気と香味が溢れ出て口中にひろがる。まるで肉ではなく肉の記憶を口いっぱいに味わっているとでもいうような。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
眩 ゆい外の光景を 眺めると、だんじりも船の群れも、遠い夢の中の 煌めきのように思われる。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
何だか自分の事を書いた探偵小説を読んでいるような、夢見ているような気持になって
夢野久作 / ドグラ・マグラ
眼で見ていながら信ずる事が出来ない
夢野久作 / あやかしの鼓
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(こだわりがない)同じ歳のはずの同級生たちはいろいろなことを知っていて、それぞれにこだわりを持っているらしい。自分だけがつるんとしている感じがした。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
林芙美子 / 新版 放浪記
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