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晩春のしとしと雨で、俥の中は湿っぽく、生暖かいいきれと幌の匂いとがした。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:37% 作品を確認(青空文庫)
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馬車・人力車
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前後の文章を含んだ引用
......もお留守だから、ゆっくり母様と話でもしていらっしゃい」  夜に入って、細雨が降り始めた。九時頃になると、家のことを思い、落着けなくなった伸子は、俥を命じて貰った。晩春のしとしと雨で、俥の中は湿っぽく、生暖かいいきれと幌の匂いとがした。それに、登りの坂が多く、手間どった。帰って見ると、玄関にはまだ靴が見えなかった。 「父様は?」 「まだお帰り遊ばしません」  奥へ歩きながら、伸子は、どうか母と佃とが......
単語の意味
湿っぽい(しめっぽい)
幌(ほろ)
幌・母衣(ほろ)
晩春(ばんしゅん)
湿っぽい・・・1.水気を含んでいて、ジメジメしている。
2.気分が落ち込んでいる。陰気な感じがする。
・・・雨はほこりなどを避けるために、車にかけるおおい。
幌・母衣・・・雨風や、光、埃などを防ぐために、馬車や人力車にかけるおおい。
晩春・・・春の終わりのころ。暮春。陰暦3月の異名。
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