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サユリは、といえば、目を大きく見開いてティエンの視線を受け止めていた。それは彼女の網膜の上に一度受け止められ、そして何の感情も持たないようすで静かに散らされた。 ティエンの感情の波が静まると、サユリの瞳には自分の姿が鏡のように映り反射しているだけだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
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前後の文章を含んだ引用
......かのようだった。 ティエンは憎しみを込めてサユリを見た。何故、彼がその時、そんな感情を持ったか彼自身にも解らなかった。彼は、身動きもせずに彼女をただ見ていた。 サユリは、といえば、目を大きく見開いてティエンの視線を受け止めていた。それは彼女の網膜の上に一度受け止められ、そして何の感情も持たないようすで静かに散らされた。 ティエンの感情の波が静まると、サユリの瞳には自分の姿が鏡のように映り反射しているだけだった。彼の視線は、周囲の空気を選り分けるほど、強烈なものであったのにもかかわらず、サユリの関心をものにすることはなかった。 彼は調理場に戻り皿を一枚割った。何もかもが......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
視線(しせん)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
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ひび割れそうなほど渇いた水晶レンズが虚ろに宙を見つめる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
なぜか目の焦点をあわせることができない。なんらかの作用によって、左右の視力が突然大きく異なってしまったみたいだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
首が痛くなるほど見あげて
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
二人きりになるための画策は、どちらも未練を残しつつ諦めていた。 その分ただ、相手の眼差しに、何か抱擁の代わりになるものを──その埋め合わせとしての熱と潤いを求めていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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