「義」は、武士の掟の中で、もっとも厳格な徳目である。サムライにとって卑劣なる行動、不正なふるまいほど 忌まわしいものはない。《…略…》「義は自分の身の処し方を道理に従ってためらわずに決断する力である。死すべきときには死に、討つべきときには討つことである」
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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武士道
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前後の文章を含んだ引用
......顧的なもの』八四ページ。…ブートミー『イギリス国民』一八八ページ。…クナップ『封建日本と近代日本』第一巻一八三ページ。第三章 義──武士道の礎石◆義は人の道なり「義」は、武士の掟の中で、もっとも厳格な徳目である。サムライにとって卑劣なる行動、不正なふるまいほど忌まわしいものはない。この義の観念は間違っているかも知れないし、おそらく概念としては狭すぎるであろう。 林子平は、これを決断する力と定義して、「義は自分の身の処し方を道理に従ってためらわずに決断する力である。死すべきときには死に、討つべきときには討つことである」と語っている。あるいは、真木和泉守という武士は、「武士の重んずるところは節義である。節義とは人の体にたとえれば骨に当たる。骨がなければ首も正しく上に載ってはいら......
単語の意味
忌まわしい(いまわしい)
道理(どうり)
義(ぎ)
忌まわしい・・・縁起が悪い。嫌な予感がする。不快だ。
道理・・・そうなるべきとみんなが納得する筋道。
義・・・人間の行為のうちで、万人にいいとされるもの。打算や損得から離れた、自分が信じた正しい行い。
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武士道は、日本の象徴である桜花とおなじように、日本の国土に咲く固有の 華 である。それはわが国の歴史の標本室に保存されているような古めかしい道徳ではない。いまなお力と美の対象として、私たちの心の中に生きている。たとえ具体的な形はとらなくとも道徳的な 薫りをまわりに 漂わせ、私たちをいまなお惹きつけ、強い影響下にあることを教えてくれる。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
(武士道とは)武士階級がその職業、および日常生活において守るべき道を意味する。一言でいえば「武士の 掟」、すなわち、「 高き身分の者に伴う義務」のことである。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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夢みたいな思い込みかもしれない。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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