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女は叫んだ。こういう叫声を日本語は「悲鳴」と概称しているが、あまり正確ではない。それは およそ「悲」などという人間的感情とは縁のない、獣の声であった。人類は立ち上って 胸腔きょうこう を自由に保たないならば、こういう声は出せないであろう。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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悲鳴を上げる・悲痛な叫び
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前後の文章を含んだ引用
......ち上り、銃で扉を排して、彼等の前に出た。 二人は並んで立ち、大きく見開かれた眼が、椰子油の灯を映していた。「パイゲ・コ・ポスポロ(燐寸をくれ)」と私はいった。 女は叫んだ。こういう叫声を日本語は「悲鳴」と概称しているが、あまり正確ではない。それは凡そ「悲」などという人間的感情とは縁のない、獣の声であった。人類は立ち上って胸腔を自由に保たないならば、こういう声は出せないであろう。 女の顔は歪み、なおもきれぎれに叫びながら、眼は私の顔から離れなかった。私の衝動は怒りであった。 私は射った。弾は女の胸にあたったらしい。空色の薄紗の着物に血斑......
単語の意味
胸腔(きょうこう・きょうくう)
叫声(きょうせい)
胸腔・・・体の胸をとりまく骨格の内側で、心臓や肺がある部分。横隔膜に囲まれた空間。「腔」は、「体内で空になっている所」をあらわす字。
叫声・・・叫(さけ)び声。
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