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顔から突然すべての表情が消える。そこにすわっているのは弛緩しきった残骸、夕闇の街路をふらふらと歩いてきたあの不吉な亡者だ。深いしわの刻まれた額の下、窪んだ 眼窩 の奥に、誰も住んでいない部屋のような闇がひろがっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:77% 作品を確認(amazon)
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不安・怯え・恐怖の表情
絶望した表情
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前後の文章を含んだ引用
......どないするっちゅうんや」 何か感じとったのか、陣治も興奮して紫色の唇をわななかせる。「俺を、殺るつもりなんか……、おまえ……おまえは……、そうなんやな」 陣治の顔から突然すべての表情が消える。そこにすわっているのは弛緩しきった残骸、夕闇の街路をふらふらと歩いてきたあの不吉な亡者だ。深いしわの刻まれた額の下、窪んだ眼窩の奥に、誰も住んでいない部屋のような闇がひろがっている。 十和子はうなじを硬直させる。 数秒が過ぎ、さらに数秒が過ぎ、陣治は瞬きもしない。一度だけ喉の奥から、クウウゥッ、と妙な音が聞こえる。 耐え切れなくなって、十和......
単語の意味
夕闇(ゆうやみ)
眼窩(がんか)
街路(がいろ)
残骸(ざんがい)
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
眼窩・・・眼球が収まっている、頭蓋骨のくぼみ。
街路・・・街にある道。計画的に作られた道。
残骸・・・1.元の形をとどめないほど破壊された状態で残っているもの。
2.戦場や災害地に捨てられたままの死体。
2.戦場や災害地に捨てられたままの死体。
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これ以上ブスにできないというくらい、顔をひきつらせる
岡田 なおこ / 薫ing(イング) amazon
顔が、心配げに歪む。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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取り返しのつかない絶望に陥 った、蒼ざめた顔
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岡本かの子 / 母子叙情
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スーッと、神経が、一つところに凝結したような気味悪さを感じた。
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彼の意図が見えず、警戒して名刺を受け取らなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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